今日の福音(2011年7月10日)
良い土地
(マタイによる福音書13章1節~9節、18節~23節)
本日の福音書では、神のみ言葉を私たちが受ける姿勢について、イエスがたとえ話で語っている場面が記されています。
神のみ言葉が「種」として私たちの心に蒔かれます。どの種にも実を豊かに結ぶ大きな力が秘められています。その種一つ一つがどう育つかが問題です。同質の同じ種が蒔かれても、種の成長の結果が異なる、という事実を、イエスのたとえ話は教えています。
どうして同じ種が蒔かれても、成長の結果が異なるのでしょうか。それは、種の蒔かれた所が良い土地ではない、という状況がありえるからです。道端に落ちた種は、「奪い取られ」ます。石だらけの所に落ちた種は、成長を「あきらめ」ます。茨の間に落ちた種は、成長が「惑わされて」しまいます。私たちの心に届いた神のみ言葉も、私たちがそれを聞くだけで、それに従い、それを行うことをしなければ、私たちの信仰は、「奪われ」、「あきらめられ」、「惑わされ」てしまいます。
神のみ言葉の種は、豊かに実を結ぶことになります。それは、神のみ言葉を聞く者が、み言葉に従うことによって、み言葉の結果を現すことになるのです。その結果とは、神の愛と恵みが豊かに現れる現実が実現することです。私たちの心が、神のみ言葉の種にとって良い土地となることが求められています。