今日の福音 5.22

今日の福音(2011年5月22日)

住む所

(ヨハネによる福音書14章1~14節)

 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。わたしの父の家には住む所がたくさんある。」とイエスは言います。この「住む所」という言葉は、聖書のギリシャ語の原語で、「モネー」という単語が使われています。このモネーは、後に英語のマンション(大邸宅)という単語の語源となりました。「モネー」は、「神さまが私たちのために備えて下さっている、安心して滞在し、とどまり、住むことのできる大邸宅」を意味します。イエスはこの私たちの住む所、「モネー」があることを、はっきりと教えておられます。そしてこの「モネー」という言葉は、聖書の中で2回しか用いられていません。もう1つのモネーが用いられている箇所は、やはりイエスの語られた言葉の中にあります。「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。」(ヨハネ14:23)という言葉の、「一緒に住む」という箇所が、原文では、その人に「モネー」、「住む所」を実現する、と記されています。イエスを愛し、神を愛する人は、その人のうちに「モネー」がある、とイエスは私たちに教えます。私たちは、愛によってイエスのうちにとどまり、私たちとイエスと神とが一つとなって、永遠の命に生き続けていく「住む所」(モネー)に招かれているのです。