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今日の福音(2016年7月3日)

神がなさる宣教

ルカによる福音書10:1-12、16-20















 本日の福音書では、イエスが七十二人を宣教活動に派遣した出来事が記されています。その一番はじめに、イエスは派遣される者たちに対して、宣教の働き手がふさわしく増し加えられるために、「主に願いなさい。」と言います。そして「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。」と派遣の言葉を述べます。宣教は、神ご自身がなされる働きであり、主イエス・キリストのみ心が原点となる活動です。だからこそ、宣教の働き手を神に願うのであり、主イエス・キリストの派遣の言葉を受けて遣わされて行くのです。
 宣教の働き人となった者は、行った先で、「この家に平和があるように」と言い、「神の国はあなたがたに近づいた」と言うことが求められます。これは、「今まさに、神の救いがあなたの問題となった」という事実の出来事を、ひたすら「伝える」ことです。
 宣教は派遣された者の行為ではありません。イエスと神の愛が、遣わされた者を通して、すべての人々に証しされる出来事なのです。イエスの愛、神の愛により頼み、そのことを自らの力とする者は、宣教の働き手として歩みます。