今日の福音 8.26

今日の福音(2012年8月26日)

イエスの言葉を信じる信仰

(ヨハネによる福音書6章60~69節)



 「命を与えるのは霊である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」とイエスは言います。イエスの語る言葉は私たちに永遠の命を与える霊であることを、イエス自ら述べますが、さらにそのことを信じない者たちもいる、とイエスは言います。イエスは永遠の命の言葉を持っていると信じるかどうかが、私たちに問われます。私たちがイエスを受け入れる判断の根拠は何でしょうか。私たちに伝えられてきた伝統や常識や、知識や価値観を基準にして、イエスと関わることが大切なのでしょうか。そうではありません。今、イエスが私たち一人一人に語りかける言葉に、この私たち自身がどう誠実に応答していくのかが重要なのです。イエスの言葉を信じて受け入れる信仰が、最も大切なこととして私たちに求められています。
 ペトロは、次のように応答しました。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」ペトロがイエスを受け入れた根拠は、他から与えられた権威や確証からではありません。「あなたこそ神の聖者である」というイエスに対する自分の確信をもって、イエスを受け入れたのです。