今日の福音 7.22

今日の福音（2012年7月22日）

（マルコによる福音書６章３０～４４節）

　イエスのもとに集ってきた多くの人々には食べ物がありませんでした。弟子達は人々を解散させることで「食べ物がない」という問題を解決しようとします。しかしイエスは、弟子達に、「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」「今、食べ物は幾つあるのか、見て来なさい」「ここで、青草の上に座らせなさい」と言われます。弟子達は人々を解散させて、自らと人々との関係を終らせようとします。しかしイエスはそのような弟子達に対して、「あなたが、今、ここで」人々と関わっていく関係を求められます。弟子達に対して、現実から逃げてはならない、とイエスは言われます。イエスの命じられたとおりに弟子達が従い、動いた時、弟子達自らが、その大勢の人々の全員に十分に食べ物を分配する、という結果となりました。
　現実から逃げずに、その現実をイエスと共に歩む時、神の大きな恵みにあずかります。この真実を、宣教にたずさわる弟子達は、しっかりと自覚しなければなりませんでした。この真実は、イエスと共に歩む私たちの希望です。