今日の福音(2012年5月13日)
新しい掟
(ヨハネによる福音書15章9~17節)
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。」(12~14節)とイエスは言われます。イエスは私たちへの愛を貫き、私たちに愛の確かさと愛による完全な希望を約束して下さったがゆえに、自らは十字架の上で死にました。このことは、私たち一人一人を友として、この友のためにイエスは自分の命を捨てられたことでした。本日の福音書でイエス自らが語るように、これ以上にない大きな愛を私たちにイエスは注いで下さり、与えて下さったのです。
私たちがイエスの十字架の死による愛と希望の救いの出来事を、無意味なものとしないために、私たちは、イエスの命じることを行って、イエスの友となり続けていかなければなりません。私たちがイエスの友となり続けるために行う、命じられたこととは、「互いに愛し合いなさい」という新しい掟です。
イエスは私たちと友となり続けるために、私たちを愛し、そして復活して下さいました。私たちはイエスと友となり続けるために、イエスが私たちを愛したように、私たちは互いに愛し合うことが求められているのです。神と、み子イエス・キリストと、私たちが永遠につながり、同じ命のうちに生かされていく唯一の根拠は、私たちが、神と、み子イエス・キリストと共に、同じ愛にとどまることです。その具体的な生き方が、「互いに愛し合う」という行動です。